con tempo
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CONCERT!! vol.4

2009年10月20日
出演:PRAED, 伊藤寛武, 大和田俊, 庄子渉, 杉本喜洋
音響 : 佐藤尚子
企画:大和田俊, 庄子渉, 杉本喜洋

October 20, 2009
LIVE : PRAED, Hiromu Ito, Shun Owada, Wataru Shoji, Yoshihiro Sugimoto
PA : Naoko Sato
ORGANIZED by Shun Owada, Wataru Shoji, Yoshihiro Sugimoto


コンサート第4回目となる今回は、映像と即興演奏によるパフォーマンスを行っているデュオ、PRAEDがゲストとして出演しました。彼らは日本のSFアニメーションをサンプリングし編集した映像をバックに、30分ほどのパフォーマンスを行いました。

PRAEDはPaed Conca, Raed Yassin, ふたりのメンバーから成ります。Paed Concaはエレクトリック・ベースにネジやスーパーボール、ピンなどを大量に挟み込み、プリペアド加工を施したものを演奏に使用しました。巧妙にコントロールされつつつも、同時に不確定な要素を孕んだ演奏は、きわめてスリリングなものでした。また、Raed Yassinはダブル・ベースを床に横たえて、荒々しいボウイングで低音を唸らせます。彼はまた分厚いボウルをダブル・ベースの側板の上に置き共振させたり、金属の棒をダブル・ベースの弦に挟み込んでプリペアド風に使用するなど、興味深い特殊奏法の数々を見せてくれました。Paed Concaはクラリネット奏者として現代音楽の演奏も行っているとのことでした。またRaed Yassinは映像作家としてヴィデオアート作品の制作なども行っています。

庄子渉はピアノとコンピューターによる10分ほどの演奏を行いました。この演奏にあたっては特殊なセッティングが行われています。アップライトピアノの裏にベースアンプを忍ばせ、ピアノの空洞を共振体として、意図的にフィードバックを生じさせます。コンピューター上のプログラミング言語を介し、これらが音楽的に構成されていきます。

杉本喜洋はピアノと、アナログシンセサイザーを音源とする電子音響による8分ほどの作品を演奏しました。全体は3部にわかれ、このアーカイブページからは中間部のワルツの音声データをお聴きいただけます。

またコンサートの最後にはPRAED、大和田俊(コンピューター)、伊藤寛武(フルート)の4名による即興演奏のセッションが行われました。(杉本喜洋)
プラエド|PRAED
アムステルダムを中心に活動するレバノン出身の音響/映像芸術家 Raed Yassinと スイスの音楽家Paed Concaによるプロジェクト。エレクトリックベースやアコースティックベース、クラリネット、カセットテープ、電子楽器を演奏し、古い映画を素材として用いる。
www.myspace.com/praed
パド・コンカ|Paed Conca
作曲家・即興演奏家。ベース/クラリネット/電子楽器を演奏するほか、これまで舞台、映画、小規模なアンサンブルに音楽を提供。ヨーロッパ、ロシア、日本、レバノンでツアーの経験があり、ヨーロッパを中心に数々のフェスティヴァルに出演。
http://paed.ch
ラエド・ヤシン|Raed Yassin
映像・音響・視覚芸術家。音楽家としてもダブル・ベース/テープ/電子楽器を演奏し、キュレーターでもある。画像/音楽/文章/コンセプトを用いて、メディア/都市/現代芸術の歴史/アラブ社会の映画/ポルノグラフィ/ポップ・カルチャー/災害/アーカイヴに関するテーマに基づいて作品を制作。広くヨーロッパや中東、アメリカ合衆国日本などで作品を発表している。1979年ベイルート出身、レバノン大学演劇学部卒業。現在、アムステルダム在住。
www.myspace.com/raedyassin



大和田俊|Shun Owada
1985年栃木県生まれ。音響を用いた作品の制作をおこなう。現在、東京藝術大学音楽環境創造科に在籍。
PRAED, 大和田俊、伊藤寛武による即興演奏


庄子渉|Wataru Shoji
1987年生まれ仙台市出身。音楽を通して時間と空間に展開していく人間の創造性や即興性をテーマに作曲や即興演奏を研究、実践している。現在、東京藝術大学音楽環境創造科在籍。



杉本喜洋|Yoshihiro Sugimoto
1988年石川県生まれ。高校在学中より歌の作曲をはじめる。2006年より東京藝術大学音楽環境創造科に在籍。北千住のオルタナティブスペース「おっとり舍」の運営を行い、ウェブ上を中心として告知やアーカイブを行っている。