網守将平のオーガナイズによる今回のコンサート。彼から寄せられたテキストがこのイベント、CON TEMPO RALLYの雰囲気をよく表していると思うので、紹介したいと思います。
10年代突入と共に消えるおっとり舎に於いてささやかな催しが行われる。
ここに集ったのはゼロ年代における消費社会の申し子達であり溜め込んだMPを使いたくてウズウズしている連中である。
今回ここに出現するのは彼らによる現代にふさわしきカタルシスの散開であり、惜しくも葬られることになるおっとり舎への偲びと再生への希望であり、
次世代への問いの投げかけとも言い換えられるかもしれない。芸術とアート、音と音楽、時間と空間、ポップとアヴァンギャルド、Twitterとmixi。
対峙させられることになった者達の助け合いとぶつかり合いをとくとご覧アレ。
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高橋宏治作曲『ピアノ組曲』はをシステマティックに扱うことを目標に書かれた作品で、今回は3曲が演奏されました。いずれは全部で5曲になる予定だとのことです。今回、この鋭いパッセージにあふれた作品を川口成彦が演奏しました。
Ⅰ.Preludeは、増4度が重要な材料として作られています。
Ⅱ.Intermezzoは、3つの部分からなり、シンメトリックに配置された音組織が、外側から内側へと向かってゆきます。
Ⅲ.Toccataは、複合された拍子とアクセントによって生み出されるピアニズムが特徴的な作品です。
続いて網守将平『クラリネットと打楽器のための小品』。この作品について「pppを全編に渡って取り入れており、クラリネットの歌の隙間に細やかなパーカッションを散りばめられている。響きのない空間で鳴らされる響かない音を一つのコンセプトに作曲された。」と作曲者はいっています。パーカッション:角銅真美、クラリネット:須東裕基。
「sirefadodo」は土屋大輔によるiPhone, iPod touch を用いたパフォーマンスです。インタラクティブなアプリケーション、RJDJをインストールした7台のiPhone, iPod touchを譜面台の上に並べ、土屋本人が操作します。それぞれの端末が異なるRJDJパッチを読み込み、ひとつながりのミニマル風の楽曲になっていきます。
古澤龍はカリンバ、ミュージカルソー(のこぎり)、ノイズなどをもとに構成されたコンピューター音楽、そして映像からなるパフォーマンスを行いました。そのセットに続き、梅林太郎、古澤龍、網守将平、3氏による3重奏3部構成からなるフリーインプロヴィゼーション。梅林のギター、White Falcon Jr.が奏でるフレーズのうえに、古澤が収集したネイチャーな映像、網守のビートが被さる、ナウいアンサンブルでした。(杉本喜洋)


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